神の恵みと怒りとは――正教会の伝統
エリック=ジョーブによる最近の義認シリーズ(パートI, パートII, パートIII)は、正教会での「神の怒り」のあつかいについて議論をおこしました。
正教会の考え方には「神の怒り」がない、と一部の読者はかんがえていたようです。
そういう人たちにとって、救いは「神の怒りからの解放」となんの関係もありません。
わたしは義認シリーズについてはとくにコメントしません。かわりに、義認と関連する「神の恵みと怒り」についての問題をとりあげます。
ここでは、正教神学における恵みと怒りの関係についておおまかに探ってみます。この記事ではまだみじかくて不十分かもしれませんが、あまり学術的な議論よりも実際の体験や現実的なことを中心にかいていきます。